以前、つとめていた研究所で、講演にお見えになった先生だ~と、懐かしく手にとってみました。
とっても笑顔がやさしい、温かい印象の方だったのを覚えています。
先月東京でリフレクソロジーの試験の後、立ち寄った丸の内OAZO丸善で立ち読みし始めたら、
・・・まずい、涙が・・・
(めっきり涙腺ゆるいんです、年のせいか)
その場は読み遂げる勇気も買う勇気もなく見送り、後日地元の書店で見つけて買いました。
家で思う存分、読みながら泣きました。
奥様への深い愛情と尊敬、
自分ががんの第一線の研究者なのに、最愛のひとをがんで喪うことの悔しさ、
その一方で医師であるからこそ、最善の最期を過ごすことができたこと、
その後埋められることのない、癒されることのない、喪失感・・・
うつ状態になりつつ、それをいかに受け入れて、自分を取り戻していったのか・・・
切々と綴られています。
東野圭吾さんの「秘密」、ドラマやってますが、前回の妻を喪失したことを本当に実感した瞬間の、佐々木蔵之介さんの演技もグサッときました。
大切な人が、「存在」している。いてくれる。
あたりまえのように受け止めていることが、どんなにありがたく、素晴らしいことか。
親愛なるひとたちへ。どうか、忘れないで。あなたは私にとって、とっても大切な人。いてくれてありがとう。
そして、私にも。今を生きていることに感謝を忘れないで。おきていることにはすべて意味があるのだから・・・