(この記事は2017/6/18amblo記事を再編集してお届けしています)
AEAJ認定スクール アロマテラピースクールまいかです。
ご好評のAEAJノベルティ「アロマダイアリー」のコラムにツッコむ!シリーズ。6月は
梅雨の季節はティートリー精油で空気をリフレッシュ。抗菌作用も期待できるスッキリとした香りで、ジメジメ空間も快適に。
です。
日本海側、新潟県は6月の梅雨入り前が一番過ごしやすい季節だったりします。
7月からが梅雨本番。大事な田んぼが集中豪雨の被害に合うことも…
2025年は気温の乱高下が激しく、特に週末は雨で寒い…
話がそれました。
ティートリーといえばアロマテラピーを学んでない方も、どこかで聞いたことあることでしょう。
薬がない時代から伝承的に、抗菌・抗真菌作用を期待して使われていた植物です。
雑貨店・専門店など店舗でも必ず置いてある、メジャーな存在ですね。もし見かけたらちょっとテスターを嗅いでみてください。
精油の制菌作用については、AEAJで紹介されています。

(引用元はこちら)
www.aromakankyo.or.jp
原著論文「20種の精油の微生物に対する制菌効果.川上裕司、橋本一浩、福田安住、菅沼 薫、新井 亮、熊谷千津、ケイ武居、野田信三、野松慶子、野村美佐子、福島明子、藤田晶子、松田都子、和智進一、山本芳邦.アロマテラピー学雑誌、Vol.12, No.1, 66-78, 2012」
残念ながら原著論文にはアクセスできませんでしたので、試験方法・濃度など条件は細かく確認できていません。
「スッキリした香りでジメジメ空間を快適に」とは、具体的に何をしたらいいのか???
「アロマテラピーの化楽」講座では、エアフレッシュナー(ルームスプレー)を作って芳香浴を楽しむ、という方が多かったです。
スプレーの作り方もいろいろありますが、「水で薄めて」というレシピ、私はお勧めしません。
なぜなら
- 精油はそもそも、水に溶けにくいもの。水で均一に薄まるとは考えにくい。
- いかにティートリーが入っているといえど、水と空気中の雑菌が混ざったらどうなの?菌はちょっとでも残っていれば、増えるよ?
というわけで、AEAJ公式テキストには「無水アルコールに溶かしてから、水で希釈する」と書いてあります。
はい、ここでわたしのズボラセンサーが作動します。
「え~、無水アルコールと精製水なんて、普通の人は買わないよね?
家にあっても危ないという人もいるかもしれないし」
そこで!わたしはスプレーづくりにはホワイトリカーやウォッカ(アルコール40%)を使っています。
梅酒やハーブチンキを漬けた残り、台所で眠っていませんか?
その一部を使っちゃおう!という考えです。
ホワイトリカーはだいたいアルコール濃度25%(要するにエタノール:水が1:3の割合の溶液)。
皮膚に付けるのには向きません。
直火の近くで使うと引火の恐れがありますから注意も必要。
ですが、「あるものを使う」って「身近ななにかで代用できる」って、重宝です。
アルコール耐性のあるボトル(100均でも売ってます)30mlに、
ホワイトリカーを容器の半分くらい入れたところで
ティートリー精油を3滴入れて、よく振ってさらにホワイトリカーを加えて30mlまで薄めます。
試しに空間にスプレーして香りを嗅いでみましょう。
(30mlに3滴で精油濃度0.5%です。)
どうでしょう。スッキリしますか?
わたしは実は・・・ティートリー単体はちょっと苦手なんです。
そんな方は、「香りは嫌いだけど、菌をやっつけるために!」とか、頑張んないほうがいいです。(そもそもこの濃度レベルでは菌は完全にはなくならないし)
香りが与えるストレスって、結構、大きいんですよ。
せっかくなら、素敵な香りで空間を彩りつつ、抗菌効果が期待できればラッキー!ですよね。
「でもそんなにいろいろ精油買えないし」「ティートリー以外になにがいいの?」
そうですそうです!
それをご提案するために、アロマテラピーの講師がいるんですよ♪
資格だけじゃなくて、いろんな精油を持っていて、安全な活用方法も教えてくれる、身近な気の合う専門の先生をぜひ見つけてくださいね。
なお「ティートリーとラベンダーは原液塗布オッケー」「アロマで治る」などと言う講師には要注意!
で、抗菌効果の話に戻ります。
薬でない精油に、過度な期待をしないほうがいいです。
市販品の抗菌、という言葉にも過剰な期待はしないほうがいいです。キッパリ。
CMにもちいさーく見えないように、「すべての菌に効果があるわけではありません」って一瞬、表示されていますでしょ?
抗菌アロマテラピーといえば帝京大学医真菌研究センター 安部先生が有名ですね。
ご興味のある方、図書館で探してこの機会にお手にとって見てはいかがでしょうか?
*2019.6.15追記
あさイチで水虫対策にレモングラス、って紹介されていました。これもあくまで靴の中に香りをつけたコットンを入れてアルミ箔で蓋をする、というもので精油を皮膚につけるというものではありませんので、ご注意を。(追記ここまで)
以上、長文にお付き合いくださってありがとうございました^^
ティートリーは知名度も高いですがトラブル報告も耳にするので、つい力が入っちゃいました。「ティートリーとラベンダーは原液塗布オッケー」とか、ガセですよガセ!まだそんなことを言っているひとがいたら、30年前の情報からなんらアップデートしていないひとたちです。気をつけましょう。
厚生労働省統合医療情報サイトもご参考までに。
www.ejim.mhlw.go.jp
----------------------------
アロマテラピースクールまいかのホームページ
www.aromaicca.com
ブログ更新のお知らせは、LINE@, twitter, フェイスブックページからシェアしております。フォローしていただけたらうれしいです。
LINE@:月1回程度配信。限定先行・特典情報があることも…

ツイッター:
アロマテラピースクールまいか:化が苦を化楽に変える出張専門講師 (@aromaicca) | Twitter
フェイスブックページ:https://www.facebook.com/aromaicca/
アロマテラピーはじめての方向け:アメブロこえのブログ
声でもお届け☆アロマテラピー検定1級対策
ちょっぴりパーソナルな内容も不定期アップ
@aromaicca • Instagram photos and videos
rose-blue (@roadster9305) | Twitter