大人の学び直し・リカレント学習にアロマテラピー~知って・わかって・役に立つ!抗わないエイジング

アロマテラピーはおとなの総合学習。アラカンのわたしが香りとQOL向上・健康寿命延長について「10年前のわたしが知りたかったこと」を中心に、生涯現役最強アロマ講師を目指して学んでいること・最新キャッチアップ情報を現在進行形でお伝えします。

アロマテラピーのバリアフリーを目指して講師活動中。 公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)認定スクール アロマテラピースクールまいかオフィシャルブログです。

【成分エッセイ】驚いた話その2ヒぺリシン:フロクマリン類以外にも光毒性成分ってあるの!?

おとなの学びなおしをご一緒に、アロマテラピースクールまいかです。

精油の安全性ガイド第2版に基づくオンライン講座に参加していましたが、ついに修了試験まで来ました。今は採点待ち…ドキドキ。

 

画像提供:アロマテリさま

本だけでは読み逃していたり、発行時からのアップデートなど、「えっ!?」ってことがいっぱいで、受講してよかったと思っています。第2期は9月スタートです。気になる方はアロマテリ、フォローをおすすめです!

 

セントジョーンズワートに含まれるヒぺリシンに光毒性

セントジョーンズワートといえば、自然療法愛好家の方にはおなじみ。家庭の薬箱として定番かもしれません。夏至頃にフランスの山岳地帯を訪れた時も、作り手さんが大きな瓶に作っていました。赤いオイル、きれいでした。

 

日本でもサプリメント、ハーブ、浸出油など販売されています。浸出油、手作りする方もいらっしゃいます。

赤い成分、ヒぺリシンのちからについて語られることは多いですが、リスクについて聞くことは少ないのでは、と思いましたので、あえて書きます。ハーブを学んだ方は常識らしいのですが、アロマテラピー試験勉強でキャリアオイルとして学んだだけの時は光毒性の説明を聞いた記憶がなくて。

 

光毒性といえばフラノクマリン、と思っていたらそれだけではない!とびっくりしました。新しい素材だけでなく、旧知のものも、時々新しい資料や調査が必要なようです。

化粧品に入っていて大丈夫なの?

結論から言えば、化粧品原料データベースにあるとおり、光毒性の成分が製品にどれくらい含まれているのかが問題です。

セイヨウオトギリソウには暗赤色のアントラキノン系天然色素であるヒペリシン(hypericin)が含まれ、ヒペリシンは可視光線(400–700nm)での光増感剤であることが知られていますが(文献19:1998)セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキスを含む化粧品の最大使用濃度は0.07%であると報告されており、化粧品におけるヒペリシンの曝露量は毒物学的懸念に値しないと結論付けられています(文献18:2014)

cosmetic-ingredients.org

 

市販されているセントジョーンズワート浸出油は安全なの?

化粧品原料として販売されているものは、心配いらない、もしくは製造会社の責任において管理されているといえるでしょう。

 

では手作りで浸出油やチンキを作って使うのは?

どのくらいの濃度が含まれているのか明確ではない、というリスクを承知の上で自分が使う分には問題ないと思います。それが自己責任。

他人に提供する場合、どんなリスクが考えられるでしょうか。それを許容できるでしょうか。これまで考えたことのない方は、立ち止まってご自身で調べてみるチャンス、ととらえてみてはいかがでしょうか。

 

セントジョーンズワートに関する情報

古くからなじみのあるハーブですので、情報豊富です。信頼のおけるところを調べるのが肝心と考えます。

www.ejim.ncgg.go.jp

 

日本メディカルハーブ協会には「セントジョンズワートに含まれるヒペリシンは光感受性を高めます。」とあります。

www.medicalherb.or.jp

www.medicalherb.or.jp

 

セントジョーンズワート浸出油、

www.treeoflife.co.jp

 

ヒぺリシン

pubchem.ncbi.nlm.nih.gov

 

おまけ:医薬品の光毒性評価

調べているうちに世戸先生という方が関わっていらっしゃるということを知りました。

そうか、塗り薬とか、光毒性あったらいけないですものね…

researchmap.jp

kaken.nii.ac.jp

 

世戸先生は科研製薬にいらしたのですね…皮膚科に強い製薬会社さんなんですね。なるほど。最近はパイナップル茎の搾汁精製物から作ったお薬(導入品)が承認されている…面白い。

www.kaken.co.jp

 

 

効果効能より先に安全性情報の提供を

抗不安、抗うつについては、興味がある方たくさんいらっしゃると思います。

そこに付けこむかのようなブームに乗った効果効能アピールより先に、精油の特性・安全性についての積極的な情報発信が重要と考えておりますので、

当スクールではこれからも、

「生活を豊かに彩る、美と健康に役立てるはずのアロマテラピーで、悲しい事故のないように」

「適切な医療を受ける機会を奪わないように」

これからも学びなおし、情報収集し、発信していきたいと思います。

 

調査不十分なこともあるかもしれません。もしお気づきのことや追加情報などありましたらぜひご教示ください。

 

セントジョーンズワートについて

www.medicalherb.or.jp

www.medicalherb.or.jp

 

*参考資料*

www.fragrance-j.co.jp

aromatherii.jp

 

 

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